消防署員の自殺報告巡り食い違い 遺族は早期公表求める、山口

 山口県の宇部中央消防署員=当時(27)=が1月に自殺し、外部調査委員会が職場の不祥事に抗議の意を示すためだったとする報告書をまとめた問題で、宇部市の猶克実市議が5日、共同通信の取材に応じ、10月に消防局から報告書の説明を受けた際「公表しないでほしいと遺族が要望している」と伝えられたと証言した。

 自殺した松永拓也さんの父哲也さん(62)は報告書の早期公表を訴えており、代理人弁護士は「そんなことは要望していない」としている。一方、消防局は取材に対し「遺族が非公表を要望しているとは言っていない」と回答。猶氏と消防局との間で説明に食い違いが出ている。


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