米連邦高裁、死刑執行の再開停止 トランプ政権の方針覆す

 【ワシントン共同】米首都ワシントンの連邦高裁は2日、連邦レベルの死刑執行を16年ぶりに再開するとしたトランプ政権の方針に基づき今月9日から予定されていた死刑囚4人の死刑執行を差し止める判断を下した。使用する薬物に関する法的争いが解決するまで再開すべきでないとした10月の下級審の判断を支持した。米メディアが伝えた。

 トランプ政権は2日、判断を不服として最高裁に上訴した。

 米国には連邦レベルと半数以上の州に死刑制度がある。使用する薬物の効果を疑問視する声を受け、連邦レベルでは2003年を最後に執行されていなかったが、司法省は今年7月、再開を発表していた。


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