中部電力が原発事故訓練 巨大地震想定で1万人参加

 中部電力は29日、南海トラフ巨大地震が発生し、浜岡原発(静岡県御前崎市)が被害を受け、大規模停電が起きたとの想定で防災訓練をした。社員約1万人が参加する全社を挙げた訓練は、東日本大震災後、9度目となる。

 午前9時に静岡など3県で震度7の地震が起き、浜岡原発4号機などが停止して約300万戸が停電したとの想定で実施。名古屋市の本店に、原発事故と大規模停電に対処する対策本部をそれぞれ設置し、被害状況の把握や対応に当たる手順などを確認した。

 中部電は、巨大地震発生時の津波の高さを最大21・1メートルと想定。ただ訓練では、津波の高さを9メートルに設定した。


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