奇跡の一本松、クローン苗を贈呈 岩手・陸前高田から名古屋に

岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」=2011年4月

 名古屋市は28日、岩手県陸前高田市で東日本大震災の津波に耐え、復興のシンボルにもなった「奇跡の一本松」のクローン苗1本が来秋にも、同市から名古屋市に贈呈されることになったと明らかにした。

 一本松は景勝地、高田松原の約7万本の中で唯一残ったが、その後に枯死した。現在は復元され、陸前高田市が所有している。震災の教訓として後世に残すため、国や民間の研究施設が枝を別の松の木に接ぎ木するなどして、複数のクローン苗を育成していた。両市によると、他の自治体に苗が贈られるのは初めて。

 名古屋市は震災発生直後から、陸前高田市に復興支援の職員派遣を続けてきた。


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