介護費用、初の10兆円超 厚労省、18年度調査

介護費用の推移

 厚生労働省が28日発表した「介護給付費等実態統計」によると、介護保険給付や自己負担を含む介護費用が2018年度に初めて10兆円を超えた。介護サービスを利用した人も前年度比1・6%増の517万9200人で過去最高だった。高齢化の進行で社会保障費が膨張している実態が浮き彫りになった。

 団塊世代全員が25年には75歳以上の後期高齢者になるため、さらに膨れ上がる費用をどう抑制するかが大きな課題。社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会が、制度の見直しを議論している。


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