末期がん夫殺害で猶予判決、神戸 震災でうつ病「心神耗弱」

 末期がんで介護中の夫=当時(68)=を殺害したとして、殺人罪に問われた兵庫県尼崎市の無職竹之内登志美被告(68)の裁判員裁判で、神戸地裁が、阪神大震災をきっかけとしたうつ病と認定し「心神耗弱状態だった」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡したことが21日、分かった。判決は20日付。

 川上宏裁判長は判決理由で「妻の手で突然命を奪われた結果は重大」とした上で「死期の迫る被害者を1人で支えるのは精神的に負担だった」と指摘。震災後に発症したうつ病の影響が大きいとして「社会の中で更生の機会を与え、治療に専念させるのが相当」と判断した。


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