大平まゆみさん難病で札響退団 ALSと公表、演奏活動は継続

難病を理由に札幌交響楽団を退団すると発表した大平まゆみさん(中央)=2010年10月16日、札幌市(札幌交響楽団提供)

 札幌交響楽団(札響)のコンサートマスターで仙台市出身のバイオリニストの大平まゆみさん(62)が20日、難病筋萎縮性側索硬化症(ALS)の可能性が極めて高いと診断告知され11月末で退団すると発表した。今後は治療をしながら演奏活動を続けるとしている。

 大平さんは同日「病気に遭遇して、人生の意義を考えさせられている。私にできる小さなことを一つ一つ確実に形にしていきたいと、病名を公表した。音楽には大きな力があると信じている」とのコメントを発表した。事務所によると筋力の低下でろれつが回らないものの、演奏はできるという。


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