ローマ法王、日本とタイ歴訪開始 「友好の絆強める」とメッセージ

20日、タイの首都バンコクに到着、親族のアナロサ・シボリさんと並んで歩くローマ法王フランシスコ(ロイター=共同)

 【バンコク共同】ローマ・カトリック教会の頂点に立つ法王フランシスコは20日、タイの首都バンコクに到着、日本との2カ国歴訪が始まった。21日にタイのワチラロンコン国王や同国仏教界のトップ、大僧正と会談する。

 法王は歴訪開始に先立ちビデオメッセージを出し、多様な民族が住むタイの人々の「寛容と調和」の価値観をたたえ、同国との「友好の絆を強めたい」と強調。「異なる宗教との対話は分断を乗り越える助けとなる」と述べた。

 法王はタイ訪問の後、23〜26日に日本に滞在。24日に被爆地の広島と長崎を訪問し核兵器廃絶を訴え、25日には東京で東日本大震災の被災者らと交流する。


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