南極オゾンホールが最小規模に 気象庁「特異な気象が要因」

 気象庁は20日、南極上空のオゾンの量が極端に少なくなる「オゾンホール」について、今年最大の面積は9月7日の約1100万平方キロだったと発表した。南極大陸の約0・8倍に相当し、大規模なオゾンホールが出現するようになった1990年以降、最大面積としては最も小さくなった。

 気象庁によると、オゾンホールは例年8〜9月に発生、11〜12月に消滅する。南極上空の気温が高くオゾン層破壊を促進する特殊な雲ができにくかったため、拡大が抑えられた。

 気象庁は「今年の縮小は特異な気象状況が主な要因だ。オゾンを破壊するフロンなどの濃度は依然として高い状態」としている。


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