日立、がん治療装置納入 北米初の重粒子線

 【ニューヨーク共同】日立製作所は19日、がん治療に使われる重粒子線治療システムを米大手総合病院「メイヨー・クリニック」に納入することで基本合意したと発表した。2020年3月末に正式な受注契約を結ぶ見通し。日立によると、重粒子線治療が北米で導入されるのは初めて。

 重粒子線治療は、炭素イオンをがん細胞に照射して破壊する治療法。ピンポイントで病巣に照射するため、副作用が少なく、先進国を中心に利用拡大が見込まれている。

 日立は、メイヨーが南部フロリダ州に置く病院向けに治療システムを納入する予定。受注額は明らかにしていない。


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