「緒方さん功績」を強調 石兼・新国連大使が着任

国連安全保障理事会の会合で演説する石兼公博新国連大使=19日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】石兼公博新国連大使は19日、米ニューヨークでの国連安全保障理事会の公開会合で演説し、10月に死去した元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんに触れ「日本は緒方さんの功績の上で、荒廃した地域での和解実現に取り組んできた」と強調、和解の過程に「現場の当事者の声を反映させる」重要性を訴えた。

 石兼氏は19日、国連本部でグテレス事務総長に信任状を提出し、正式に着任した。今回が国連大使として初の安保理会合。

 石兼氏は1981年外務省入省。総合外交政策局長などを経て2017年9月から駐カナダ大使を務めた。


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