アフリカ豚コレラ、日中で連携 水際対策、検疫強化や啓発活動

中部空港に持ち込まれ、アフリカ豚コレラの生きたウイルスが確認されたソーセージ(農水省提供)

 農林水産省は19日、アジアで猛威を振るうアフリカ豚コレラ(ASF)の水際対策を巡り、中国政府と協力することで合意したと発表した。中国からの旅行客が肉製品を違法に持ち込まないよう検疫を強化し、空港などでの啓発活動に取り組むことを確認した。

 アフリカ豚コレラは豚やイノシシが感染し有効なワクチンがない。世界最大の養豚国・中国で昨年8月に初めて発生し、ベトナムや韓国などアジアでまん延している。国内での感染例はない。

 合意では、旅行客の携行品や国際郵便物の検査体制について、日中間で情報共有を図ることが盛り込まれた。


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