山口組中核団体で幹部交代の動き 組織引き締めか、警察注視

府中刑務所を出所した指定暴力団山口組の高山清司若頭=10月18日、東京都港区

 指定暴力団山口組(神戸市)の中核団体、弘道会(名古屋市)の幹部人事が刷新されたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)の出所から18日で1カ月。この間に対立組織との目立った抗争は起きていないが、組織の引き締めを図ろうとしているとみられ、警察当局は「予断は許さない状況だ」と動向を注視している。

 捜査関係者によると、篠田建市(通称・司忍)組長(77)や高山若頭の出身母体でもある弘道会では11月、岐阜市の傘下組織の組長が若頭に就任するなど幹部の多くが交代した。


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