奈良の小1殺害15年を前に集会 通った学校、命の大切さ考える

有山楓ちゃんの遺体が遺棄された現場で、手を合わせる奈良市立富雄北小学校の後藤誠司校長ら=15日午前、奈良県平群町

 奈良県で2004年に小学1年の有山楓ちゃん=当時(7)=が誘拐、殺害された事件の発生から17日で15年となるのを前に、楓ちゃんが通った奈良市立富雄北小で15日、児童の安全や命の大切さを考える全校集会が開かれた。

 事件の記憶を受け継ぎ、子どもたちが同様の悲劇に巻き込まれないようにするため、同小が毎年実施している。600人近くの児童が午前8時半ごろ、体育館に集合。事件を受けて集団登下校を始めたことを説明し「見守られていることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ち続けて」と語る後藤誠司校長(56)を前に、安全に行動することを誓った。


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