貿易協定の早期衆院通過けん制 野党「ゆがんだ交渉」と批判

衆院外務委で答弁する茂木外相=13日午前

 衆院外務委員会で13日、日米貿易協定の承認案を巡る審議が続いた。与党は週内に委員会での採決を終え、早期の衆院通過を目指すが、野党側は自動車に関する交渉内容を批判。追加関税の協議に関する資料や、自動車分野を除いた経済影響試算を提出しない政府への批判を強め、強引な国会運営をけん制した。

 国民民主党の篠原孝氏は、日本が米国による自動車追加関税を避けることを最優先したため「ゆがんだ交渉になった」と指摘。環太平洋連携協定(TPP)で日本が勝ち取った自動車や関連部品の関税撤廃は今回認められず「これでウィンウィン(相互利益)と言えるのか」と批判した。


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