名大、1型糖尿病治療に新手法 患者負担軽減狙う

 名古屋大の研究チームは12日、子どもに発症が多いとされる1型糖尿病で、インスリンを使用せず「レプチン」と呼ばれる別のホルモンを使って血糖値を下げる治療法を、マウスの実験で開発したと発表した。臨床応用できれば、1日4〜5回のインスリン注射が1日1回程度の投薬または注射で済むようになり、患者の負担を軽減できる。

 1型糖尿病はインスリンを分泌する膵臓が自己免疫に壊され、血糖値が下がらなくなる病気で、遺伝や生活習慣が影響する2型とは異なる。臓器移植をしない限り、毎日の注射などでのインスリン補充が必要となる。


  • LINEで送る