2019年11月11日 16:49 | 無料公開
神奈川県の黒岩祐治知事(右)から「共生社会アドバイザー」を委嘱されたALS患者の高野元さん=11日、神奈川県庁
神奈川県は11日、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の高野元さん(54)=川崎市麻生区=に、県の「共生社会アドバイザー」を委嘱した。自宅などから遠隔操作できる分身ロボットを使って月2日程度、会議に出席し、障害者政策について助言する。
重い障害のある人の生活をヘルパーが支える重度訪問介護制度を巡り、就労中の公的補助が認められない問題点について、黒岩祐治知事は高野さんに会い「県が補助する。一緒に国の制度を変えたい」と述べた。
車いすで県庁を訪れた高野さんは、パソコン画面に表示された文字盤に視線を合わせて文章を入力。そばの分身ロボットが代読した。