LGBTドラマの上映会 「共感が大事」との声

「First Day」の上映会に多くの教育関係者が詰めかけた=8日、東京都江東区

 LGBT(性的少数者)をテーマにした海外ドラマ「First Day」を教育関係者が鑑賞する会が8日、東京都江東区のパナソニックセンター東京で開かれた。

 オーストラリアのテレビ局製作「First Day」は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの少女ハナーが主人公。小学校では男子として過ごしたが、中学校には女子として通うことに。自分のセクシュアリティーを級友に知られたくないと思い悩む。

 上映後のワークショップには、トランスジェンダーの当事者も参加。近年、LGBTへの社会的関心は急速に高まっているが、ある教師からは「生徒の理解をどう広げたらいいか、学校で環境が整っていない」と戸惑う声も。別の教師から「頭で分かるより、まず心で共感することも大事」との問題提起もあった。

 トランスジェンダーの女優として活躍する知花梨花さんは、LGBTをテーマにしたドラマなどを高く評価した上で、「もっといろいろないい作品が必要です」と話した。


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