台風19号「激甚災害」指定決定 「非常災害」にも、道路復旧代行

台風19号の大雨で五福谷川(奥)が氾濫し、破壊された住宅=10月27日、宮城県丸森町

 政府は29日の閣議で、広い範囲で大きな被害を出した台風19号を激甚災害に指定することを決定した。自治体の復旧事業に対する国庫補助率を1〜2割程度引き上げる。大規模災害復興法に基づく「非常災害」にも指定し、長野県などで自治体管理道路の復旧を国の直轄事業として代行する。被災地の早期復旧・復興に向け、財政、人員両面で自治体を支援する。

 激甚災害指定により、道路や河川、下水道、公立学校、農地・農業用施設、林道などの復旧事業に対する補助率をかさ上げする。過去5年の指定例の平均では、公共土木施設は70%から83%に引き上げられた。地域は限定しない。


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