正恩氏、文政権揺さぶり 金剛山巡り南北接触焦点

金剛山地域を視察する金正恩朝鮮労働党委員長(左)。日時は不明。朝鮮中央通信が23日報じた(朝鮮通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が父、故金正日総書記が推進した金剛山観光の事業方式を強く批判、韓国側施設の全面撤去を指示した。韓国の文在寅政権が観光再開へと動かないことに不満を募らせ、強硬姿勢で揺さぶりをかけた形だ。撤去を巡る南北接触が当面の焦点となる。

 「北南の共有物の象徴のようになっているが、北南関係が発展しなければ観光もできないというのは誤った認識だ」

 23日の朝鮮中央通信によると、金剛山を視察した金正恩氏は「党中央委員会の当該部署」がむやみに韓国側に敷地を明け渡したとして、「前任者らの誤った依存政策」を厳しく批判した。


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