近代五輪提唱の原稿が競売へ 19世紀末クーベルタン男爵

12月に競売に掛けられるクーベルタン男爵の講演の原稿(サザビーズ提供、共同)

 【ニューヨーク共同】「近代五輪の父」フランスのクーベルタン男爵が1892年、五輪開催を提唱した講演の手書き原稿がニューヨークで12月に競売に掛けられる。競売大手サザビーズが22日、発表した。落札予想価格は70万〜100万ドル(7600万〜1億800万円)。

 原稿は14ページ。茶色に変色した紙にフランス語で書かれている。いったん書かれた後に手直ししたとみられる書き込みが多くあり、推敲を重ねた様子がうかがえる。公開されるのは初めてという。

 講演はパリで行われ、クーベルタンは進歩的な社会運動の一環として、古代オリンピックを欧米諸国で復活させようと訴えた。


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