京都・鞍馬の火祭、たいまつ赤く 約500本が秋の夜空を染める

京都市の由岐神社一帯で行われた「鞍馬の火祭」で、若者らに担がれる巨大たいまつ=22日夜

 約500本のたいまつが秋の夜空を赤く染める「鞍馬の火祭」が22日、京都市左京区の鞍馬山にある由岐神社一帯であった。火の粉が豪快に飛び交い、大勢の観光客が見入った。

 辺りがすっかり暗くなった午後6時、「神事にまいらっしゃーれ」の掛け声で、山々に囲まれた街道沿いの家々にかがり火がともされた。煙が広がる中、鉢巻きに締め込み姿の若者らが巨大なたいまつを担ぎ「サイレイヤ、サイリョウ」と声を上げ、練り歩いた。

 火祭は940年、祭神を京都御所から鞍馬に移した際、住民がたいまつで出迎えたことが起源とされる。昨年は9月の台風21号による被害で中止になった。


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