漫画家の吾妻ひでおさんが死去 実体験の「失踪日記」で大賞

吾妻ひでおさん(平塚修二さん撮影)

 「失踪日記」で知られる漫画家の吾妻ひでお(あづま・ひでお、本名日出夫=ひでお)さんが13日未明、東京都内の病院で死去した。69歳。北海道出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻紀三代(きみよ)さん。食道がんで闘病していた。

 1969年にデビュー。テレビアニメ化もされた人気作「ななこSOS」やギャグ漫画を手掛け、「不条理日記」などSF・不条理をテーマにした作品でも注目された。

 一方で、2度も失跡したり、アルコール依存症で入院したりするなど型破りに生きた。壮絶な実体験を漫画に描き、2005年「失踪日記」として出版。同年の日本漫画家協会賞大賞に選ばれた。


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