北マケドニア、4月議会総選挙へ EU加盟交渉先送りに抗議か

 【ウィーン共同】旧ユーゴスラビアの北マケドニア(旧マケドニア)のザエフ首相は20日、来年4月12日に議会の解散総選挙を行うことで各政治指導者が一致したとツイッターで述べた。欧州連合(EU)との加盟交渉の開始を視野に国名を変更したにもかかわらず、EU側が先週の首脳会議で先送りしたことへの抗議の意味がある。

 北マケドニアはEU加盟の障害だった隣国ギリシャとの国名論争解消のため、EUの後押しも受けて2月に正式改称。国内の強い反対を押し切る形だっただけに、先送りを受けザエフ氏は「失望と怒りを感じる。国民も同じ」と、民意を改めて問う考えを示していた。


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