亡き父思う詩に最優秀賞、仙台 震災で犠牲に

小学生を対象とした詩のコンクール「晩翠わかば賞」で最優秀賞に選ばれた奥田梨智さん=20日午後、仙台市

 仙台市主催の小学生を対象とした詩のコンクール「晩翠わかば賞」に、宮城県登米市の小2奥田梨智さん(8)が東日本大震災で亡くなった父を思い詠んだ「あいたいよ パパ」が選ばれ20日、仙台市内で授賞式が開かれた。賞は同市出身の詩人土井晩翠の功績を伝えるため1960年に創設された。

 作品は「パパ あのね」で始まる。父智史さん=当時(23)=が亡くなった後に生まれた奥田さんが無事に成長していることや、家族との日常生活を智史さんに語り掛けるように表現している。

 奥田さんは「パパに『賞状もらったよ』と伝えたい」とうれしそうに話した。


  • LINEで送る