中間決算、減益相次ぐ公算 来週から本格化、景気失速響く

 上場企業の2019年9月中間決算発表が来週から本格化する。中国などの景気失速が響き、製造業を中心に純利益が減益となる企業が相次ぐ公算が大きい。消費税増税で国内の消費冷え込みも警戒され、先行きにも厳しさがにじむ。

 「製造業が良くない。米中貿易摩擦で設備投資関連が鈍っている」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の原口右京ストラテジストは指摘する。4〜6月期は製造業が大きく悪化しており、9月中間決算も同様の傾向となりそうだ。

 比較的好調だった非製造業にも今後は影が差す恐れがある。10月の増税は、外食産業への逆風になるほか、家電など高額消費の減少も懸念される。


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