2019年10月18日 16:41 | 無料公開
フランス南部トゥールーズにあるエアバスの工場を視察するマクロン大統領(左)とドイツのメルケル首相=16日(ロイター=共同)
【ワシントン共同】トランプ米政権は18日、欧州連合(EU)からの輸入品約75億ドル(約8100億円)分に報復関税を発動した。今回は関税率を最大25%としたが、米通商代表部(USTR)は声明で100%まで引き上げられると強調。圧力強化をちらつかせることで、貿易協議での譲歩を迫ろうという思惑もありそうだ。
米政権が抱える貿易協議を巡っては、日本とは「貿易赤字を大幅に削減する」(トランプ大統領)ための貿易協定に署名し、中国とも部分合意に達した。一方、EUとは昨年7月に協議入りで合意したが農業分野で対立して実質的な進展はなく、トランプ氏はいらだちを募らせている。