山口組ナンバー2が出所 警察当局、抗争激化を警戒

府中刑務所を出所した、指定暴力団山口組の高山清司若頭=18日午前、東京都港区

 国内最大の指定暴力団山口組ナンバー2の若頭高山清司受刑者(72)が18日、刑期を終えて東京・府中刑務所を出所した。捜査関係者への取材で分かった。高山若頭が服役中に山口組は神戸山口組など3団体に分裂し、互いに対立。10日には神戸市の同組系組事務所前で組員2人が射殺され、山口組系組員が逮捕された。警察当局は抗争が激化する恐れもあるとみて警戒を強めている。

 高山若頭は、京都市内で建設業の男性からみかじめ料名目で4千万円を脅し取ったとして、2010年に恐喝容疑で逮捕された。14年5月に恐喝罪で懲役6年の判決が確定、翌月に収監された。


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