20〜39歳がん患者、8割女性 子宮、乳がん増加が原因

国立がん研究センター=東京都中央区

 国立がん研究センターと国立成育医療研究センターは18日、対策の遅れが指摘される小児や15〜39歳の思春期・若年(AYA)世代のがん患者のデータを集計したところ、20〜39歳の患者の約8割を女性が占めていたとする調査結果を発表した。乳がんや子宮頸がんの増加が原因と考えられる。

 両センターは「特に20歳からの子宮頸がん検診をしっかり受けてほしい。AYA世代では就職、結婚など年齢や性別に応じた支援体制の充実が求められる」と話している。

 2016年と17年に、全国のがん治療の拠点病院など844施設を受診した小児、AYA世代のがん患者約6万2千人を初めて分析した。


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