安保理「停戦」合意できず トルコの侵攻、懸念表明

トルコのシリア侵攻に関する国連安保理の会合後、記者団に声明を発表する米国のクラフト国連大使=16日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は16日、トルコのシリア侵攻について非公開会合で協議した。会合後、今月の議長国、南アフリカのマジラ国連大使は安保理で一致した声明として、テロリストの離散や人道状況悪化の恐れに懸念を表明したが、トルコへの攻撃停止要求には踏み込まなかった。ロシアが反対したとみられる。

 クラフト米大使は「トルコに攻撃停止と即時停戦宣言を求める」と表明。「シリア侵攻は過激派組織『イスラム国』(IS)掃討を阻害し、市民を危険にさらし、地域の平和を脅かしている」とする声明を読み上げた。


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