米医学誌「寿命短縮」論文を撤回 ゲノム編集双子の遺伝子

 【ワシントン共同】米医学誌ネイチャーメディシンは15日までに、エイズウイルス(HIV)に感染しにくい遺伝子変異が先天的にある人は、他の人より寿命が短いと主張した米カリフォルニア大バークリー校などのチームの論文を撤回したと発表した。

 昨年、中国の研究者がゲノム編集技術を使って誕生させた双子は、HIVに感染しにくくするために、意図的にこの変異を導入したとされる。チームは「(ゲノム編集により健康上)かなり大きなリスクを伴うことが浮かび上がった」と警鐘を鳴らしていた。

 同誌によると、統計分析に利用した英国のデータの取り扱いに誤りがあり、チームが撤回を申し入れた。


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