2019年10月16日 11:25 | 無料公開
【ワシントン共同】米医学誌ネイチャーメディシンは15日までに、エイズウイルス(HIV)に感染しにくい遺伝子変異が先天的にある人は、他の人より寿命が短いと主張した米カリフォルニア大バークリー校などのチームの論文を撤回したと発表した。
昨年、中国の研究者がゲノム編集技術を使って誕生させた双子は、HIVに感染しにくくするために、意図的にこの変異を導入したとされる。チームは「(ゲノム編集により健康上)かなり大きなリスクを伴うことが浮かび上がった」と警鐘を鳴らしていた。
同誌によると、統計分析に利用した英国のデータの取り扱いに誤りがあり、チームが撤回を申し入れた。