元防衛相、米の短距離容認を懸念 「日本としては深刻」

米ワシントンで講演する小野寺元防衛相=15日(共同)

 【ワシントン共同】米国訪問中の小野寺五典元防衛相は15日、首都ワシントンで講演し、北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射を事実上、容認するトランプ大統領の姿勢に懸念を示した。「日本に届くミサイルは許され、米国に届くICBM(大陸間弾道ミサイル)ではないから大丈夫というのであれば、日本としては深刻に受け止めなければいけない」と強調した。

 シンクタンクでの講演で、米国に対し「北朝鮮が誤った理解をしないよう明確なメッセージを出すべきだ」と述べ、北朝鮮に弾道ミサイル発射を禁じた国連安全保障理事会決議の履行を求めるべきだと訴えた。


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