2019年10月14日 18:45 | 無料公開
大刀洗平和記念館のために描いた水彩画を手にする松本零士さん(同館提供)
特攻隊の中継拠点だった旧陸軍大刀洗飛行場の歴史を伝える福岡県筑前町の大刀洗平和記念館で14日、同県出身の松本零士さん(81)が講演した。父親が操縦士として同飛行場に勤務しており、「戦争は二度と繰り返してはいけない」と訴えた。
開館10年の記念イベントの一環。松本さんの父強さんは同飛行場に駐屯した飛行第4連隊の第1中隊長だった。多くの部下を失い、戦後は「どの面さげて飛べるか」と言い、操縦かんを握ることはなかったという。
一方で「宇宙を飛んでいるようだった」と洋上での夜間飛行の体験を聞いたこともあり、「銀河鉄道999」などの着想の一つになったと明かした。