台風被災地で救助や捜索続く 浸水深く、ポンプで排水

台風19号による大雨で浸水した地区からヘリコプターで救助される住民=14日午前8時15分、長野市

 台風19号による猛烈な雨の影響で大規模な洪水被害や土砂災害が発生した長野県などの現場では14日、警察や消防、自衛隊の関係者らが、取り残された人の救助や行方不明者の捜索を続けた。

 これまでの共同通信の集計によると、35人が死亡、行方不明者は17人となり、地域は11県に広がる。負傷者も多数に上っている。

 国土交通省によると、台風が上陸、接近した12〜13日にかけて、21河川の24カ所で堤防が決壊。周辺地域が水に漬かった。水深が深いままで、立ち入りが難しい場所も。千曲川の堤防が決壊した長野市穂保では、ポンプを使った排水作業を急ぎ、被害の実態把握を進めている。


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