半島「軍事オプションあり得た」 17年危機、河野前統幕長が証言

 今春まで防衛省制服組トップの統合幕僚長だった河野克俊氏が、軍事的緊張が高まった2017年後半の朝鮮半島を巡る危機に関し「米軍の軍事オプションはあり得ると思っていた。(あの時ほど)軍事衝突の可能性を身近に感じたことはなかった」と語った。12日までの共同通信のインタビューで明らかにした。

 当時、米軍首脳との政策調整を進めた自衛隊の責任者が、軍事衝突の危険性を強く意識していた実態が判明。米朝は実務協議を最近再開したが、金正恩朝鮮労働党委員長は外交交渉の期限を今年末までとしており、再び緊張局面が訪れる可能性も否定できない。


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