バイオリンで被災地の漁師激励 千住さん、富岡町で復興支援

大漁旗が掲げられた漁港の集会場で、復興支援演奏会を開いたバイオリニスト千住真理子さん=11日午後、福島県富岡町

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災し、7月に復旧した福島県富岡町の富岡漁港で11日、バイオリニスト千住真理子さんが幻の名器ストラディバリウス「デュランティ」を弾く、漁業関係者向けの復興支援演奏会を開いた。

 大漁旗が掲げられた平屋の集会場で、千住さんは「リラックスして、体中で音を吸い込むように聞いてほしい」と、集まった漁師ら約20人にあいさつ。バッハの「G線上のアリア」や「浜辺の歌」など7曲を演奏した。

 漁師の寺島浩之さん(56)=同県新地町=は「初めてバイオリン演奏を生で聞いたが、心に響き胸が熱くなった。明日からまたがんばっぺ」と笑顔で話した。


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