2019年10月10日 11:00 | 無料公開
ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、旭化成本社で花束を手にする吉野彰名誉フェロー(左)=10日午前、東京都千代田区
「最高です」。ノーベル化学賞に決まった旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)は10日午前、発表から一夜明けた気持ちを問われるとこう答えて満面の笑みを見せた。東京都千代田区の旭化成本社では約500人の社員が出迎え祝福。「誇らしい」と喜びの声が上がった。
黒っぽいスーツに紺色ネクタイの吉野さんは午前9時ごろ出社。大勢の社員からの拍手と歓声に包まれ、笑顔で色とりどりの大きな花束を受け取った。スマートフォンで撮影する社員もいた。受賞連絡を受けた際のことを「どっきりカメラかと思った」と表現すると、会場は笑いに。「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。