吉野氏、ノーベル賞一夜明け実感 新聞見て「ああ本物だ」

ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、旭化成本社に出社する吉野彰名誉フェロー=10日午前、東京都千代田区

 今年のノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローで名城大教授の吉野彰氏(71)は受賞の知らせから一夜明けた10日朝、東京都内のホテルでテレビ各社のニュース番組に出演し「どの新聞もトップで載せてもらった。ああ、これは本物だと思った」と受賞決定の実感を語った。

 吉野氏は午前中に出社し、午後には妻久美子さん(71)と記者会見する。

 前日は会見や取材対応のため、夕方から深夜まで忙しく過ごした吉野氏だが、10日朝の取材には「ぐっすり寝た」と元気に応対。開発で苦労した点について「研究を始めて4年目、今の電池の原型である正極と負極の組み合わせに至るまで」と振り返った。


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