奄美群島で「諸鈍シバヤ」 紙の面つけユーモラスに踊る

鹿児島県・奄美群島の加計呂麻島で行われた、伝統行事「諸鈍シバヤ」の演目「シシキリ」=7日午後

 鹿児島県・奄美群島の加計呂麻島で7日、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事「諸鈍シバヤ」が催され、手製の紙の面をつけた男性がユーモラスな踊りや芝居を披露した。島の出身者や観光客が盛んに拍手を送った。過去2年は台風で流れており、開催は3年ぶり。

 源平の戦いに敗れて島に逃れてきた平家の落人、平資盛らが地元民を前に演じたのが始まりとされ、旧暦9月9日に大屯神社で上演している。

 海岸でみそぎを済ませた演者が、「ホーエラエー」の掛け声で入場。その後、美女に襲いかかろうとしたシシを猟師が格闘の末に退治する「シシキリ」など11演目を披露した。


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