宇宙ごみ除去で岐阜に基地 川重、捕獲衛星に指令

完成した宇宙ごみ除去の指令所となる基地局に設置されたアンテナ=4日午前、岐阜県各務原市

 川崎重工業は4日、岐阜県各務原市の岐阜工場に完成した宇宙ごみ(スペースデブリ)除去の指令所となる基地局を報道陣に公開した。2020年度中にもデブリを捕獲する超小型衛星を打ち上げ、基地局と結んで実証実験を行う計画だ。25年度の実用化を目指す。

 デブリはロケットの残骸や運用を停止した人工衛星の破片で、直径10センチ以上のもので2万個以上あるとされ、今も増え続けている。放置すると国際宇宙ステーションや人工衛星に衝突する恐れがあるが、除去技術は確立されておらず、各国が開発を加速させている。


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