原発、テロ対策遅れで初の停止へ 川内1号機が来年3月

鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発

 九州電力は3日、テロ対策で原発に義務付けられた「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の完成が設置期限に間に合わないため、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)を来年3月16日に停止すると正式発表した。特重施設の完成遅れで運転停止になるのは全国初。

 他電力の原発でも設置が遅れており、今後、関西電力高浜3、4号機(福井県)など再稼働済みの3電力7基が順次設置期限を迎え停止を迫られる見通し。

 九電は、特重施設の完成遅れで川内2号機も来年5月20日に停止すると公表。施設完成後の再稼働時期が1号機は来年12月、2号機は2021年1月を見込んでいることも明らかにした。


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