2019年10月1日 18:38 | 無料公開
消費税率が１０％に引き上げられた１日、多数の個人商店が並ぶ東京・巣鴨地蔵通り商店街には、ポイント還元ができるキャッシュレス決済サービスの広告旗が多数掲げられていた
消費税率が１日、８％から１０％に上がり、日本経済は景気底割れを回避できるかどうか試練を迎える。増税前は高額の衣料品や家電の駆け込み需要が盛り上がったが、幅広い商品の値上げが家計を直撃し、１０月以降は消費の反動減が懸念される。１日発表の日銀の企業短期経済観測調査（短観）は、米中貿易摩擦などによる海外経済減速の影響から、大企業製造業の景況感は３四半期連続で悪化した。政府は景気失速の恐れが強まれば追加対策を検討する方針だ。
平成元年の１９８９年に税率３％で導入された消費税は、３０年後の令和元年という節目で２桁の大台に乗った。
