日韓、局長協議で平行線 徴用工、優遇除外巡り

 外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長は20日、韓国外務省の金丁漢アジア太平洋局長と日本外務省で協議し、韓国人元徴用工訴訟問題で日本企業に実害が及ばない解決策を求めた。金氏は、日本が輸出管理の「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国を除外した措置の撤回を要求。双方が従来の立場を主張して相手の要求には応じず、協議は平行線に終わった。

 9日付で局長に就任した滝崎氏が金局長と協議するのは初めて。韓国が輸出管理の優遇対象から日本を外した措置の根拠を説明するよう要求した。金氏は元徴用工訴訟問題で、日本企業に賠償を命じた司法判断を尊重するとの考えを重ねて示したとみられる。


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