根室沖漁船転覆、不明者捜索続く 海保、えい航開始へ準備

転覆した「第65慶栄丸」=18日、北海道根室市の納沙布岬東方沖(第1管区海上保安本部提供)

 北海道根室市の納沙布岬沖東方約610キロで大樹漁協(大樹町)所属のサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」(29トン)が転覆しているのが見つかった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は20日、周辺海域で行方が分からない乗組員の捜索を続けた。巡視船「えりも」は慶栄丸を根室市の花咲港にえい航する準備を進めている。

 1管によると、20日午前は海保の航空機や巡視船が、風や潮の流れから現場の東側百数十キロ圏を捜索。巡視船「いしかり」が慶栄丸の操舵室から心肺停止状態で見つかった男性1人を花咲港に向けて搬送中で、20日午後に到着する。慶栄丸には8人が乗り組んでいた。


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