絶滅「デニソワ人」は幅広な顔 遺伝子の働きから推定

 絶滅した古い人類「デニソワ人」の姿を初めて復元したと、イスラエル・ヘブライ大などの研究チームが19日付の米科学誌セル電子版に発表した。顔の横幅が広いなど、同時代を生きていた現生人類や旧人ネアンデルタール人とは異なる特徴が56個見つかったという。

 デニソワ人の化石は数万〜十数万年前の指や歯、あごの一部が見つかっているだけで、姿の手掛かりはほとんどなかった。チームは、化石から抽出したDNAに残る、遺伝子の働きを調節する物質の痕跡を分析。体の各部分を作る遺伝子がどれだけ働いたかを基に、骨格を推定した。

 デニソワ人はシベリアやチベットで化石が見つかっている。


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