拉致解決、手詰まり状態 日朝平壌宣言から17年

 北朝鮮が日本人拉致を事実上認め、国交正常化への道筋に合意した2002年の日朝平壌宣言から17日で17年がたった。横田めぐみさん=失踪当時(13)=らの帰国は実現せず、北朝鮮は核・ミサイル開発を続行。安倍晋三首相は5月、無条件で金正恩朝鮮労働党委員長との会談を目指す方針を打ち出したものの、見通しは立たない。被害者の家族が高齢化する中、手詰まり状態が続く。

 菅義偉官房長官は17日の記者会見で、帰国が実現していないことを「痛恨の極みだ」とした上で「一日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃さず全力で取り組む」と改めて決意を示した。


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