原油急騰、4カ月ぶり高値 63ドル台、サウジ供給に懸念

14日、無人機攻撃を受け煙を上げるサウジアラビア・アブカイクの石油施設のテレビ映像(AP=共同)

 【ニューヨーク、ロンドン共同】15日のニューヨーク原油先物相場は、サウジアラビアの石油施設への攻撃により原油供給が滞るとの懸念から急騰した。指標の米国産標準油種(WTI)の10月渡しは時間外取引で一時、約4カ月ぶりの高値水準となる1バレル=63ドル台をつけ、前週末終値に比べ約15%上昇した。

 欧州の原油指標である北海ブレント原油先物相場も一時、前週末比で20%近く上昇した。

 国営石油会社サウジアラムコの石油施設が無人機の攻撃を受け、供給不安が高まった。

 WTIは前週末の13日まで、世界経済の減速によるエネルギー需要の鈍化などを背景に4日続落していた。


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