関空、災害に観光船活用へ 孤立旅客対策で実験

旅客を海上輸送することを想定した実験で、関西空港の岸壁に着岸した観光船「サンタマリア」=14日夜

 関西エアポートと大阪水上バス(大阪市)は14日、関西空港が災害で孤立した場合などに観光船「サンタマリア」で旅客を海上輸送することを想定した実験を行った。関係者ら約150人が乗船し、大阪港から空港島まで約1時間50分で航行して岸壁に着岸した。緊急時の輸送手段としての課題を洗い出し、実用化できるかどうか検討する。

 サンタマリアは1990年に就航した大阪港を巡る帆船型の観光船で約800人が乗船できる。95年の阪神大震災では、大阪港と神戸港の間を37日間運航し、計約3万2千人の乗客や必要物資を輸送した実績がある。


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