国交省、「忖度」道路の経緯不明 下関北九州、文書作成せず

 衆院調査局は11日、塚田一郎元国土交通副大臣が安倍晋三首相らの意向を「忖度した」と発言した下関北九州道路(山口県下関市―北九州市)の整備構想を巡る調査結果を野党各党に示した。野党側は、ルートや建設方式などに関する国直轄の調査を決めた経緯が分かる文書の開示を求めていたが、国交省は調査局に「作成していない」と回答した。

 調査局の担当者は、野党合同ヒアリングで「提出資料からは直轄調査の経緯は判断できなかった」と説明。野党側は「資料がないとされたのは大変残念だ」(立憲民主党の川内博史衆院議員)と反発している。


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