ブラックホール撮影に米科学賞 日本などのチームに賞金3億円超

撮影に成功したブラックホール(中央の黒い部分)と、周りを取り巻くガスから出る光(国立天文台などの国際チーム提供)

 【ワシントン共同】米グーグルやフェイスブックの創業者らが出資する財団は5日、優れた科学研究に贈る「ブレークスルー賞」の基礎物理分野に、ブラックホールの輪郭撮影に初めて成功した日本などの国際チームを選んだと発表した。賞金は300万ドル(約3億2千万円)で、団体側はチームの約350人に「等分に授与する」としている。

 チームには国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県)や東北大、広島大、各国の研究機関が参加。世界各地の電波望遠鏡を連携させ、地球から5500万光年離れた銀河の中心部にあるブラックホールを精密に観測し、4月に画像を公表した。


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